「東京大学 エリート養成機関の盛衰」
読了しました!
鳩山政権の希少性がわかった
いろいろ楽しく読ませてもらった本書ですが、「おわりに」の著者の見解が興味深かったので、以下に、簡単にまとめてみました。
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1877年(明治10年)に設立されて以来、最も多くの首相、官僚を輩出した日本の最高学府。しかし、ここ20年弱東大卒の首相は宮澤喜一を最後に姿を見なくなっていた。
そして、そんなところに登場したのが東大卒の鳩山由紀夫であったのだ。というと、これまでの東大出の首相のような経歴なの?と思いがちですが、いやいや大きく異なっています。
たとえば、
- 官僚上がりではない
- 理科系である
- 学者上がりである
この3点。
非常に新鮮なキャラクターの首相なのです。(Twitterに抵抗なく馴染めているのもそのせいかもしれませんね)
また、このような背景があるからこそ(官僚上がりではない)東大卒の首相にも関わらず官僚重視の政治を見直しができるのではないでしょうか。
昨今の検察の動きなど、官僚たちが危機感を募らせていると思われることが目につくだけに、今回の鳩山政権の意義をあらためて考えてしまいました。