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2012年6月19日 (火)

国内MBAの頂上決戦を見にきてください。

Jbcc_2JBCC(Japan Business School Case Competition)という、国内MBA学生による学生のためのケースコンペがあります。
私、今年の実行委員をやらせて頂いています。

ちょうど昨日、18日(月)にJBCC実行委員会を実施しましたので、簡単なご紹介をさせて頂きます。
慶應、早稲田、一橋、そして、私たちグロービスメンバー、全員MBA課程の現役学生総勢8名で予選締切の6月22日(金)を前に、締め切り後から本選メンバー確定、本選実施に至るまでの全てのタスクについて話し合いました。

現在のエントリー状況は、15校、50チーム強です。
本選は、暫定で6チームから9チームですがこればっかりはフタを開けてみないと何ともいえません
本選は、7月29日(日)ですが、予選を勝ち抜いたチームのプレゼンはいずれも秀逸で決して飽きることがありません。
同じケースから、こんなに異なる提案内容、プレゼンになるのだと感心します。私は、昨年それを実感しました。

7月29日は、是非、皆さん足をお運びください。
なお、JBCCサイトは下記の通りです。サイトを見たら「いいね!」をお忘れなく。
どうぞよろしくお願いします。
http://jbcc2012.web.fc2.com/index.html

2012年6月11日 (月)

『ハーバードビジネスレビュー創刊35周年記念セミナー』
登壇御礼と報告:グローバルマーケ(3/3)

Photo_2そして、第3部は、『グローバル・マーケティングの最前線』です。

P&G バイスプレジデント 野上麻理氏、 GEヘルスケア・ジャパン 超音波本部長 多田荘一郎氏、日本IBM 戦略コンサルティング パートナー 浅野智也氏が登壇されて、非常に興味深い議論が展開されました。

グローバルというと、海外進出、輸出業、海外企業とM&Aのようなイメージが一般的ですが、今回はいい意味で期待を裏切られる議論の展開がありました。

例えば、「より日本人であること、日本企業であることを意識すること」。お三方とも外資系の日本法人の方なので、私たち生まれ育ちも日本の企業よりも、目線として海外をよく見られているのではと思っていました。ところが、全くその逆で外資の中での日本法人だからこそ、「日本人の好みや特性」「日本市場の特徴」を正確に捉え、HQに対して「主張」する必要があるのだと知りました。

例えば、P&Gの野上さんのお話しにあった、「日本人は強い香りが嫌い」という事実に対してP&GのHQから「japanese different(日本人は違う、日本市場は違うと、いつもいつも日本は違うんだと言ってくる)」と言われ続けることでより日本市場であること、日本企業であること、日本人であることを強く意識するそうです。
私には無い視点だったので、目からウロコでした。

また、最近聞くようになった『リバースイノベーション』。
これも、自分の職環境からはほぼ発生しないイノベーションなので、新鮮かつ誇らしいものでした。
外資系企業のHQのラインナップには元々無かった製品やサービスであり、海外進出した先の国の市場や顧客のニーズから発生した新製品・サービスがのことで、かつそれがHQ側に逆流して正式に製品化・サービスインされること。

また、P&G野上さんの事例の引用になりますが、あの「ファブリーズ」(写真:これは米国ファブリーズ。洗濯機から飛び出してきているものがその国で「洗いたいけど洗えないものの」)がその代表格だそうです。GEヘルスケア多田さんからは、日本、アジアで圧倒的に多い(この事実を知りませんでした)「肝臓疾患の超音波検査器具」がその事例として出されました。

日本IBM浅野氏の、HQとローカルのマーケティング組織がミラー構造になっており、ローカルの各チームは、各地域のマネジメントだけでなくHQの同一機能をもつ組織にもレポートを実施しているという話。自分がイメージしている通りのIBMの中央集権的なガバナンスの効かせ方であると、再認識しました。

最後の方から会場の質問により、グローバルリーダーシップのタレントの話にも及び大盛況に終わりました。

大変有意義な1日でした、どうも有難うございました。

2012年6月10日 (日)

『ハーバードビジネスレビュー創刊35周年記念セミナー』
登壇御礼と報告:O2Oマーケ編(2/3)

Money_kit_2(続きです。写真はソニー銀行の「MONEY KIT」)自分が出させて頂いた、『O2Oマーケティング』は、まさしく4社4様のO2Oであり、マーケティングというものは、一様ではなく、企業、業種、商材・サービスで変わってくるものだということをあらためて強く認識しました。

例えば、エムスリー社。 

同社の場合は、各製薬会社にいる医療系営業職であるMRとM3サイトにいるバーチャルな『MR君』。このオフラインとオンラインの融合により、クライアントである製薬会社の営業効率の最適化を支援しているわけです。

なんと、『MR君』からのメッセージの医師の視聴率は70%を超えるそうです。メールマガジンのクリックレート10%(もいけばいい方)と比較するとその圧倒的な高さがうかがいしれます。
西氏によると、オフラインMRが9%の売上カバー率、そこにオンラインのMR君を追加することで8%追加され16%と1.7倍の効果をもたらしているとのことでした。

ガシー・レンカー社。

あの『プロアクティブ』と言った方が皆さんピンとくるかもしれませんが、同社堂山氏。
同社の場合、派手なテレビ広告、キャラクターの真鍋かおりさん、店舗が無くネットオンリーというイメージですが、全国に80もの店舗(オフライン)があるのです。皆さん、ご存じでした?
その店舗というのは、自動販売機のことです。例えば、都内であれば恵比寿アトレにあります。
個人的には店舗といえば人がいて固定資産比率も高くコストのかかるイメージですが、同社の場合、この店舗の採算をみながら新規出店や移転を計画実行することが出来ると聞いて、なるほどなぁと嘆息しました。これも、O2Oのひとつの実現方法です。

そして、ソニー銀行の河原崎氏。

ソニーと金融という、一般的にはアンマッチな印象かもしれませんが、同社は縁あって前職で「MONEY KIT」というアプリのツール開発をご支援させて頂いた経緯もあり、ネットオンリーの銀行として10年近く事業展開されている姿を横で見させて頂いていました。そこで、今回のO2Oテーマで登壇されるということは、何かオフラインで何か始まっているのだろうかと思ったところ、既に(2010年)JR東京駅で「住宅ローンプラザ」を始められていました。

リアル店舗からバーチャルへ、という動きがかつての「クリック&モルタル」なら、同社のものはその逆の流れを作ったケースの好事例のひとつかと思います。
個人的には、DeNAの球団運営も、ネットに立脚した事業から実体のあるリアルビジネスにきた流れのハイエンドな例と捉えています。

そして、私の事例は、全国200に及ぶTSUTAYA事業のフランチャイズ加盟企業様向けの(B2B)マーケティングであり、エンドには店舗及びT会員という顧客はあるものの、対象はあくまで企業様という立ち位置でお話しさせて頂きました。
よって、今回のO2Oというテーマで語る場合、オンラインとオフラインのマーケティングチャネルの最適化が課題、かつ重要、という視点がポイントとなりました。具体的には、加盟企業向けのWeb、メール、FAX、カタログ、営業、イベントなどがチャネルとなります。今期は特に、このチャネルの費用対効果、受注への貢献を可視化することでO2Oマーケティングの最大効率化を図っております。

次の第3部の「グローバル・マーケティングの最前線」は追ってアップいたします。お楽しみに!

2012年6月 9日 (土)

『ハーバードビジネスレビュー創刊35周年記念セミナー』
登壇御礼と報告:ヤマト運輸山内社長編(1/3)

Hbr_36月7日(木)ダイヤモンド社「ハーバードビジネスレビュー創刊35周年記念セミナー」に登壇させて頂きました。
素晴らしい皆さまに囲まれて大変光栄かつ、学びの多い1日となりました。

当日のプログラムは下記の通りです。

● 基調講演 『ヤマト運輸のグローバル化戦略』
ヤマト運輸 代表取締役社長 社長執行役員 山内雅喜氏

● 『O2Oマーケティングの実際』
モデレーター 一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 教授 名和高司氏
>> エムスリー取締役 西章彦氏
>> ガシー・レンカー・ジャパン 代表取締役 堂山昌司氏
>> カルチュア・コンビニエンス・クラブ 販売促進ディレクター 村上佳代(私)
>> ソニー銀行 マーケティング・オフィサー 河原塚徹氏

●グローバル・マーケティングの最前線
モデレーター 一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 教授 菅野寛氏
>> P&G バイスプレジデント 野上麻理氏
>> GEヘルスケア・ジャパン 超音波本部長 多田荘一郎氏
>> 日本IBM 戦略コンサルティング パートナー 浅野智也氏

まずは、基調講演の簡単なまとめを。
過去に、同社の2代目社長小倉昌男氏の『経営学』を読んで以来、経営の姿勢や社会貢献の関与の在り方など、常にwatchさせて頂いている会社だったので、直接お話しが聞けることが非常に有難かったです。

下記は、山内社長の講演語録。

◆当初は、発注者である『送る顧客』のニーズを追求していたが途中で変えた。それは『受け取る顧客』のニーズに変えたこと。(サービスへの関与者が誰であるかを突き詰めた結果ですね)

◆昔は、「小包」で鉄道輸送。普通は、3日ぐらいは最低かかるのが当たり前の時代に、宅急便という新しいサービスを創りだした。それまで無いサービスだから、ニーズも無くて当たり前。(ニーズを創るのがイノベーションですね)

◆一番大事にしたのは企業としての価値観である社訓。何の為にサービスをしているのかを社員のすみずみに浸透させる。

◆日本で培った宅急便を中国、台湾、香港、シンガポール、マレーシアなどで展開。日本と同じクルマ、制服でやってる。何より同じなのはサービスクオリティ。ここまで求めていない、と言われるかもしれないが敢えてやる。

◆アジア各国現地のサービスローカライズは難しい。全て現地採用ではなく、現地の指導にあたるのは日本から優秀な社員を送り込んだ。

◆商品ではなく「サービス」のグローバル化は「理念」と「姿勢」が特に大事であり不変。仕組みややり方は、勿論適応させて柔軟に変えていけばいい。(サービスを提供するのは「人」だから、さらに「理念」が重要視されるわけですね)

第2部の自分が出させて頂いた、O2Oマーケティングは、『4社4様のO2O』であることがわかりマーケティングというものは、一様ではなく、企業、業種、商材・サービスで変わってくるものだということをいつもの事ながら痛感しました。 (続く)

2012年6月 3日 (日)

反響を呼んだこの一言
「使えない奴とやるより、
1人でやった方が​効率良いんだよ!」

24月末から始まった「Webマーケッター瞳 シーズン3」新シリーズへのコメントへのレスです。まずは、たくさんの皆さ​んに読んで頂きましてどうもありがとうございます。

最後の、福山のセリフ「使えない奴とやるより、1人でやった方が​効率良いんだよ!」
に対して、「あるある、そういうの」とか「わかる!」という声、​「昔の自分を見ているようでイヤだ」など、Twitterやこの​Facebookなどを通して多数コメントを頂きました。

ですので、私の意図もここで説明させて頂こうと思います。
実は、今回の瞳シリーズは、『組織の中での仕事の仕方、在り方、​影響力の及ぼし方』も裏テーマにあります。個人としては優秀でも​チームや人を率いて仕事ができない人としての設定が福山なのです​。
もうおわかりだと思いますが、彼が為す仕事の上限がもうみえてます。

『人をどれだけ巻き込んで仕事をするか、それができるかで仕事の​範囲がかわってくる(拡げることも狭めることもできる)』ことを伝えたいと思っています。

引き続き、どうぞよろしくお願いします。

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