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2012年2月27日 (月)

a2iによる【活動報告】特別セミナー
「WebマーケティングとKPIを経営戦略に組み込む」

2月15日開催のアクセス解析イニシアチブ主催セミナーの報告ページがアップされていました。
お世話になりました、ありがとうございます。

Photo_2 以下は本文記事の抜粋です。(写真は大前さんとのトークショー)

村上氏からは、ハーバード大学ポーター教授の論文「戦略とインターネット(Strategy and the Internet)」を軸に、企業の戦略とインターネットの関係を解説、Webマーケティングの本来のあり方をお話しいただきました。

本来、企業の戦略の本質は変わらないはずであるのに対し、経営層や上位層が捉える経営戦略とインターネット戦略はバラバラとなっている現状が多く散見されます。ポーター教授の2001年の論文の主旨を確認し、インターネットは現在でも戦略あってこそのツールであり、その活用でいかに戦略の優位性を高めるか実現するかという点を再認識しなければならない、とします。

村上氏がこれまで対企業、そして企業の内側から見てきたWebマーケティングの現状や取り組みで感じたところから、自社や自部署の事業について、また経営層や他部門や同僚に向けて、見るべき視点や取り組む内容などが提示されました。 (続きはa2iサイトへ)

2012年2月22日 (水)

面白すぎるNewsweek2月22日号
『facebookの落とし穴』3つの記事(4/4)
今回のIPOについてちょっとだけ

Nw3今年IPOするので、何かと世間を騒がせているfacebookとZuckerbergですが、あの95年のNetscapeのIPOと似たような空気を感じる気がするのは私だけでしょうか。

勿論、過去にはじけたネットバブルと同じ顛末を避けたいと皆が思うでしょうし、Netscapeの当時の商品はブラウザで毎年のようにシェアが70%も変わるような製品であったこととfacebookの商品のそれは違います。同じ土俵で比較はできません。

が、しかし。

短期的には、facebookの1,000億ドルの資金調達の大成功は目に見えていますが、、、中長期で考えた場合、同社の主力商品がよりコントロールが難しい、人間たちの情報であるfacebookの事業成長や市場価値には未知数が多過ぎると懸念しています。

人間は本当に飽きっぽいです、私も今はfacebookをよく使ってますが先のことはなんともわかりません。

2012年2月21日 (火)

面白すぎるNewsweek2月22日号
『facebookの落とし穴』3つの記事(3/4)

Nw25 そして、三つめの記事は、「『邪悪』なGoogleの巻き返し戦略」です。

Googleが新しく打ち出し、3月から適用される同社の60超のサービスでユーザー関連情報を共有する方針に対して邪悪化の傾向にあるとしています。より、facebookの動きを意識した方針にフォーカスしているわけですね。

同社のメッセージも、同社の方針が気に入らない場合は、使用しなければよいという、タフで悪びれないPageらしさが出ているそうです。

ま、しかし若干同社を擁護すると、facebookにユーザー情報の共有を長いこと要請するも拒まれ続けてきたことに嫌気が差したからとのこと。

新たにネットワークを構築し、米国検索市場で3分の2を占める圧倒的優位を利用したGoogle+を売り込むというわけ。そっちがその気なら、というよくある喧嘩上等のパターンです。

好むと好まざるとに関わらず、Googleに残された道はこれしかなかった。これが功を奏するかどうかはまだわからない、と同氏も結果を占うことを避けた恰好。 (4/4へ)

2012年2月20日 (月)

面白すぎるNewsweek2月22日号
『facebookの落とし穴』3つの記事(2/4)

Nw2 二つめの記事は、同氏の「君を丸裸にするfacebookの世界へようこそ」。

ここでは、facebookにうっかり載せた写真、コメントした行為により、辞職する羽目になったり、離婚したりといった最近よく聞く話がたくさんですが、、

むしろ、着眼点として面白かったのはfacebookが「円形刑務所」化しているという話や、個人情報という金脈をあてた鉱山会社に例えているところ、そしてZuckerbergの不信度の高まりです。

円形刑務所とは、18世紀イギリスの哲学者ジェレミー・ベンサムが考案したもので、円形の敷地の中央に高い監視塔が立っていて、看守は気づかれずにいつでも360度監視できる、という刑務所のこと。

facebookの新しいタイムライン機能や自動的な情報共有アプリをまさに円形刑務所と同氏は言います。

また、保有しているひとりひとりの個人のデータにはたいした価値は無いが、金の原石が掘り出され、化学的な処理を施され金塊になるかのごとく、個人のデータも集めて加工して集計して分析を加えれば広告主がお金を出す価値あるものに変わるという例えも、非常にイメージしやすいです。

Zuckerbergの不信度については、記者会見で自由な質疑に応じないことに始まり、取材は事前に用意された質問の中から本人が質問を選んで応えること。現在は、懇意な記者2名(実質、無給のお抱えPRマンとも)としか話をしないことなどなど。彼と同じぐらいに同社の広報担当も全く信用ならないと同氏はバッサリ。

非常に風刺的ですが、ユーザーが知っておくべき話ばかり。

皆さんは、いかがでしょう? (3/4へ)

2012年2月19日 (日)

面白すぎるNewsweek2月22日号
『facebookの落とし穴』3つの記事(1/4)

Fb_newsweek いま、発売中のNewsweek2月22日号特集「facebookの落とし穴」は相当に面白いです。あのjobs偽ブログでかつて話題になった、Newsweekのテクノロジー担当ライター、Daniel Lyonsの記事は相当に切れ味が良い!です。私たちはニワトリですw 読まれた方はおわかりですね。

あまりに面白いので、メモとして残すことにしました。

まず、ひとつめ。

Daniel Lyonsは過去にjobsの偽ブログをかいて有名になりましたが、今回はZuckerbergが利用者の皆さまへというスタイルで手紙を書いたらこんな感じになるんじゃないの、という設定で記事を書いています。

かなり風刺は入っていますが、本質を突いているし事実でもあります。ユーザーとして承知しておいて方がいいでしょうね。

●「実を言えば私どもは、皆さんのプライバシーを守ることに何の関心もありません」

●「皆さんは私どもの顧客ではありません。私ども売る商品です。私どもが皆さんを守ると言うのは、養鶏業者が『ニワトリに快適な暮らしをさせる』と約束するようなもの」

●「私どもが稼げば稼ぐほど株主は喜びます。ですから、個人情報集めは止められません」

●「皆さんが個人情報をシェアさせてくださるからこそ、私どもは巨万の富を手に出来る。ありがとう。皆さんに神の祝福を」

皆さん、いかがでしょう? (2/4へ)

2012年2月16日 (木)

【終了御礼】「WebマーケティングとKPIを経営戦略に組み込む」

Michael_porter昨日、2月15日(水)、 「WebマーケティングとKPIを経営戦略に組み込む」というテーマで講演をやらせて頂きました。(主催はアクセス解析イニシアチブ)

私は、第1部で「経営戦略の権威 あの”ポーター教授”も熱弁、Webマーケティングは”使い方次第”『経営層、上位層』を味方にするWebマーケティング戦略の考え方」というタイトルです。

今回は、米国ネットバブル後2001年に発表されマッキンゼー賞を受賞した論文「戦略とインターネット(Strategy and the Internet)」をベースにおき解説を加えながら、現在の既存事業・ネット事業におけるWebマーケティングの在り方について、自分のネット戦略のコンサル時代、直近の事業会社側のWebマーケ担当経験を交えながら話を展開させて頂きました。

結論を端的にいうと、「インターネットを、全体戦略の中に統合したときにのみ、このツールは、競争優位を生み出す強力な力となり得る」ということです。
この当たり前なことが、意外と理解されておらず、ネット系の動きだけ別に走っていることが多いことに警鐘を鳴らさせて頂きました。

通常のa2iのテーマより、「お勉強寄り」になるかもしれないという懸念もあったのですが、参加された方からは、「凄く気づきがあった」「経営層に聞かせたい」「ポーターの論文を読みます」といった講師冥利に尽きるお言葉を頂きました。

本当にどうもありがとうございました。

参加された皆さま、質問や御意見はTwitterやfacebookなどでぜひどうぞ。「異なる意見や考え」も是非頂けると、今後のためにもありがたいので遠慮なく頂けると大変ありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

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