「ストーリーとしての競争戦略」の
楠木教授の講演まとめ(前半)
7月6日(水)、News2u主催の「ネットPR Day」に参加。最初のセッションは、あの「ストーリーとしての競争戦略」の楠木教授のお話。
あの著書を読み(まだ途中ですが)、自分もマーケッターの端くれでもあり、MBAで経営を学ぶ者でもあり、また思うことあったので楠木教授ご本人の肉声でいろいろ確認したいと思って参加しました。
冒頭で一番よかったのは、「今日は右脳系の話です」と言って下さったことです。これが無くて右脳系だと、最後までもやっとしたまま行ってしまうことがあるので、割り切って話が聞けました。
また、「自分は学者であり、実務の経験はゼロ。今後も実務をやるつもりは無い」というご自身の立ち居地の明快な説明があったので、「学者の話を聞いているんだ」と聞いてる自分の立ち居地もセットすることが出来ました。
それでは、以下に、いろいろされたお話の中から個人的に刺さったところをピックアップしていきたいと思います。
立場的に、実に多くの経営層の方が、「こういう戦略どう思うか、意見を聞かせて欲しい」と訊きにくるそうです。
しかし、その多くは残念なことに、「戦略では無いもの」がほとんどで、見せられるのは、さながら「アクションリスト」。以下のような項目が満たされたものらしく、こたえは大抵いつも「正直わかんない」とこたえざるを得ないようです。
・価格
・製品市場
・市場導入時期
・ターゲット/セグメンテーション
・生産拠点
・技術
・チャネル
・プロモーション
まあ、上記は楠木教授の言う戦略には程遠く、「つながり」が見えなく「因果関係」がはっきりしていないため、「それで何なのか?」という疑問が残るそうです。
それで、話しているご本人に、「その話が面白いと思ってしゃべってますか」と聞くと本人も面白いと思っていないことがよくあるようです。
「これはビジネスモデルについての話をしているワケでは無いんですよ、戦略、ストーリーなのです」と、話は続きます。
アマゾンのジェフベゾスの話の引用が面白かったです。
実際の店舗(リアル店舗)で、やろうと思えばできることをやるのは特別ECの強みを生かしているワケではない、と。
24時間営業することは、コストはかかるがリアルでも頑張れば、まあお金さえあれば実現不可能ではない。
でも、訪問する顧客ごとに棚に置かれている本を変えることは、これはリアルの本屋では絶対にできないこと。だから、ECでやる価値がある。
確かに、ここには戦略がありますね。
また、聞いていて「あぁ、なるほど」と面白くなって前のめりになる感覚が自分でも容易に想像がつきました。
ちょっと最近忘れかけていた、90年後半のネット黎明期を思い出しました。(^ ^)
つづきは後半にて。
※画像は、勿論、楠木教授。
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