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2011年2月 6日 (日)

「日本型 プロフェッショナルの条件」
あいつは賊臣だ!

安永先生の「日本型 プロフェッショナルの条件」の中で、非常に面白い記述を見つけました。
「貞観政要」という唐の時代の第二代皇帝太宗が重臣との間で行った政治問答を、史官が編集したものです。

「あいつは賊臣だ!」という言葉を大抵の人は聞いたことぐらいはあると思いますが(笑)、その「賊臣」を含む「六邪」という、役人として登用すべきではない人物像についてまとめられたこの引用がなかなか秀逸なのですPhoto

以下にその「六邪」を列挙します。

1.「見臣」
官職に安住して高給をむさぼるだけで、公務に精励せずに世俗に無批判に順応し、ただただ周囲の情勢をうかがっている。

2.「諛臣(ゆしん)」
主人の言うことにはみな結構なことですと言い、その行いは全てご立派ですと言い、秘かに主人の好きなことを突き止めてこれをすすめ、見るもの聞くもの全てよい気持ちにさせ、やたら迎合して主人とともにただ楽しんで後害を与えない。 

3.「姦臣(かんしん)」
本心は邪悪陰険なのに、外面は小心で謹厳、口が上手で一見温和、善者や賢者を妬み嫌い、自分が推挙したいものは長所を誇張して短所を隠し、失脚させたいと思うものは短所を誇張し長所を隠し、賞罰が当たらず命令が実行されないようにしてしまう。

4.「讒臣(ざんしん)」
その知恵は、自分の非をごまかすに十分であり、その弁舌は自分の主張を通すのに十分であり、家の中では骨肉を離間させ、朝廷では揉め事を作り出す。

5.「賊臣(ぞくしん)」
権勢を思うがままにし、自分に都合のよいように基準を定め、自分中心の派閥を作って自分を富ませ、勝手に主人の命を曲げ、それによって、自分の地位や名誉を高める。 

6.「亡国の臣」
主人にへつらい、主人を不義に陥れ、仲間同士でぐるになって主人の目をくらまし、黒白を一緒に、是非の区別を無くし、主人の悪を国中に広め四方の国々にまで聞こえさせる。

安永先生のコメントにもありますが、1の「見臣」はあまりにも該当者が多過ぎて、指摘するのが怖いぐらい、2の「諛臣」もときどき存在し、得てして重用されている、と。競争が激しい状況の中では、この「諛臣」の振る舞いが処世術のようになってしまっていることを問題視されています。

唐の時代という旧い書物なのに、今の時代でも問題無く通用し、むしろ知恵を与えてくれています。やはり、普遍性の高いものはこうして継承されていくものだと実感しています。

※昔、賊臣っぽい人が周りにいました。やたらエリートであることを既得権益のように誇示し、自分の部下を中心とする派閥メンバーにはいい顔を見せて、他はむしろ追い落とそうと虎視眈々。勿論、私は後者だったので、相当苛められました。そのおかげで強くなりました。

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