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山本七平(著)「日本はなぜ敗れるのか 敗因21ヶ条」 »

2011年2月20日 (日)

「その数学が戦略を決める」
営業こそ読んでおこう

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今期(1月期)は、「ビジネス定量分析」を受講中。鈴木先生(東大→シカゴ大MBA)から、クラスのたびにここでの学びをさらに補強するものとして、面白いサイトや文献の紹介があります。

ひとつは、TEDでのHans Rosling氏の講演
数字やグラフをこのように使って、こんなにも情熱的に統計を語る講演を始めて見ました。数字の表現方法の認識を変える必見の講演ですね。(20分弱、日本語字幕あり)

そして、「その数学が戦略を決める」。著者は、イエール大学教授で、データ分析による問題解決の道筋をつける絶対計算家として名高いIan Ayresです。

まだ、序章と7章(鈴木先生のお気に入りの章とのことなので)を読んだところですが、データ分析を業務のひとつとする私としては、リアリティがあり過ぎて面白くもあり、ツライ内容です。

例えば、序章で登場する、ワインのヴィンテージの品質を方程式で決められるというエピソード。プリンストン大学教授のアッシェンフェルターが導き出した、ワインの質を決める方程式は、

・「冬の降雨量量」

・「葡萄の育成期間の平均気温」

・「収穫期降雨量」

を因数としています。(以下、その方程式)

 ワインの値段

= 12.145+0.00117×冬の降雨量+0.0614×育成期間の平均気温-0.00386×収穫期降雨量

今となっては、多くのワイン専門家がこのロジックと同様に、産地のその年の気候データを元に品質の予測をしているそうですが、この統計に基づく考え方が発表されたときは、多くのワイン専門家、評論家、商売に関わる人たちの激しい抵抗にあったようです。理由は、それまでの彼らの経験と直感に基づく予測が脅かされ、また、既得権益者以外にワインの未来の情報(=権益)が行き渡ることを怖れたからです。

私が、リアリティがあり過ぎて、、、と言ったのは、私自身も業務の中で、いろいろなデータ分析の結果、現場の担当者にとって都合の悪いデータも出すことがあります。そのデータから導出される仮説にもとづいた施策をするしないで、マーケ側と営業側とで実際にギクシャクすることがあるからです。

このような、データと現場という斬り口で、スポーツ界、医療業界、保険業界、教育現場、セキュリティ、レコメンドシステムなど多くの実例がある本です。

データ分析者は勿論ですが、現場側の人もある日突然思わぬデータを突きつけられないように1度読んでおくといいかと思います。

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