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2011年1月 2日 (日)

「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」
赤裸々な告白から叡智と勇気を貰う

「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」、年末の2日間で読みました。

ソニー22年を経てグーグルへ入社し、のちに日本法人社長となった辻野氏の半生は、自分の信念を貫く壮絶な闘いのようで、叡智と勇気を頂きました。共感する事も多く(偉そうですみません)、妙な安心感も頂きました。

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特に、ソニー時代の話は、筆者本人から出てくる強い信念と意思に、全盛期を誇ったソニーだからこそ放出されるエネルギーが加わり、私が好きだった頃のソニーの力強く楽しさを思い出させてくれます。

ちょっと血の気が多そうなエピソードも多かったのですが、社内に必ずや理解を示してくれる人や応援してくれる人がいた、そんな社内の人たちの多様性は全盛期のソニーを彷彿とさせます。

大田区の名も無い町工場で、創業者の井深さんや盛田さん、安藤さん、多くのソニー社員達が、日本経済の成長とソニーブランドを世界中に届けることにこだわってきたこと。盛田氏の、ユニタリータックス廃止、ベータマックス訴訟には日本人として誇らしさを感じます。また、米国でのOEM提供を断った話などがそれをよく表していると思います。

しかし、そんなソニーも、そのブランドバリューにただぶら下がり、食い潰すだけのひと達が増えてきてしまったようです。VAIOのディスプレイが出来るまでの、縦割りの一見どうでもいい社内政治。あのソニーにも、こんなアホみたいなことが起こるようになってしまったのですね。

筆者は退社前のソニーを以下のように表現しています。

  • 「見苦しい嫉妬と足の引っ張り合いや、モラルハザードが日常化した結果、内向きに消費される無駄なマイナスエネルギーの極大化
  • 「時代感覚を無くして世の中のメガトレンドに疎く、プライドやビジョンや技術を軽視した保守的な言動」
  • 「自らリスクを取る挑戦者達を粗末に扱い、しかもそれを何とも思わない無神経な人々の横行」
  • 新しい企業価値を産み出すことに賭ける腹の座った度胸と忍耐力の欠如」

企業にもライフサイクルがありますが、成長のあとのシナリオを誤ってしまったのでしょう。企業はこうして没落していくということが、よく描かれています。

それから、筆者からもらった安心感は、本書の流れの中のところどころにある、筆者の心の告白と等身大の言葉です。

VAIOデスクトップ事業の担当になる前の束の間の休暇中、「そんなに難しいといわれる事業が、事業経験の無い自分に務まるのか」、「一体どこから手をつければいいのだろう」、「このまま東京に帰らずに、どこかへ行ってしまいたい」。

辻野さんでもそう思いながらここまで来たのだと思うと気が楽になりました。

また、ソニー退社後のハローワークへ通っていた時期の話から、グーグル入社に至るまでの面接での話などの語り口調から、今の私の自身のチャレンジ精神は間違っていない!という勇気を頂きました。

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