« このクラスは
ビジネスジャッジメントのクラスです!!
| トップページ | ホリエモンの「拝金」
金で買えないものは無い、そう言えるくらいかな »

2010年7月24日 (土)

「下流の宴」
まさしく、現代社会の断面「社会派私小説」!

Photo

「下流の宴」。

最近はビジネス書しか読まず、小説から遠ざかっていましたが、本書が毎日新聞の連載で、大反響だったことを聞いて気になっていました。そんなときに、某ECから本書のリコメンドメールが送られてきたので、「ちょっとした縁」を感じて「たまには小説でも読むか」と、興味半分で読み始めました。

今朝未明、読了しました。これは、ズバリ、「社会派私小説」ですね。

現代社会の「格差問題」と、「個々人の価値観の多様性」を、小説仕立てで切り出して、具体例を挙げて解説したような小説と思いました。

   「幸福論」/「結婚観」/「人生観」/「職業観」/

   「女の生き方、男の生き方」/「お金の価値」/

   「都会と田舎」

など、現代社会でいつも問題視されているようなテーマが、常にこの話のベースにありました。

といっても、重苦しく真面目な話が続くような展開ではありません。

まあ、テーマ自体は明るくないのですが(主人公の家庭が下流化?していく話なので)、展開の面白さ、ありそうな展開と意外な展開の繰り返し、登場人物のセリフのテンポのよさにぐいぐい引き込まれてしまい、時間を見つけてはとにかく読みたくなる、「続きが気になる」本でした。

正直、登場人物の話や言葉に、自分そのものを見て嫌悪感を覚える箇所、バブル大学生時代の社会を思い出して郷愁的に嘆いてみたりと自分自身もかなりドキドキしながら読んでいました。

まあ、今だから言える話ですが、主人公由美子の娘、可奈の通う大学は、本の中でこそ大学名は出ていないですが、絶対に私の母校です。それは、その学校卒業だからこそ分かります。また、その大学に入った可奈の理由と、私の理由がほぼ同じだったことも、自分の心の中を覗かれたようで思わず身震いしたぐらいです。

あまり書くとネタバレになってしまいますが、自分が今、MBAの社会人学生であることと重ね合わせるシーンもあり、この小説の中の話を自然に「自分ごと」として捉えて読んでいて、なかなかの読み応えがありました。

そして、読後感は独特のものがあります。「あー、面白かった」「なるほど」などではなく、「そして自分の場合は?」と自然に我が身を振り返るテーマを読み手に残す本だと、感じました。

いまは、周りの人に広めまくっております。

« このクラスは
ビジネスジャッジメントのクラスです!!
| トップページ | ホリエモンの「拝金」
金で買えないものは無い、そう言えるくらいかな »

骨太読書メモ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「下流の宴」
まさしく、現代社会の断面「社会派私小説」!
:

« このクラスは
ビジネスジャッジメントのクラスです!!
| トップページ | ホリエモンの「拝金」
金で買えないものは無い、そう言えるくらいかな »