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2010年4月26日 (月)

「エンロン」から見えてくるもの
神がかり的巨額不正のからくり

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2001年12月、400億ドルを超える債務を抱え破綻したエンロン。この一件がドキュメンタリー映画になったことは、ずっと気になりつつも映画「エンロン」を見ていませんでした。

今ちょうどアカウンティングやファイナンスに興味があり勉強しているところなので、TSUTAYA旧作100円レンタル(ちょっと自社の宣伝)を利用して借りて見てみました。

見終わったあとはいろいろな斬り口の印象が心に残りました。箇条書きにまとめると以下のようになりますが、人間の業(ごう)と欲が満載で胸つかえがするような感覚です。

と同時に、事例を交えて企業の財務会計を勉強するには格好の材料かと思いました。例えば、「時価主義会計」という見かけ上の利益を水増しする、当時でも合法ぎりぎりの会計方法を積極的に利用するところなど、アカウンティングを勉強している身からみると非常に興奮ものです。(すみません変態で)

さて、見終わったあとに得た印象はざっくり以下の通りです。

  • 企業利益の追求だけという理念の無さ
  • 危機の前に売り抜けた経営幹部の俗悪さ
  • 良心ある一部の幹部の自殺(このテの事件にはほぼ必ず1人は出てしまいますね、、)
  • 戦場の殺人マシーン兵士と化したトレーダー
  • 巨額な金を前に倫理観を放棄したお抱え証券会社、会計会社、法律顧問事務所
  • 真面目に働いてきた一般社員の悲劇
  • エネルギー、資源といったベーシックインフラで儲けようとする狡猾さ

ポジティブな内容がほとんど無い話です。でも、(繰り返しになりますが)このような巨額な不正がどのように行われたかを知るには最適な映画かと思います。個人的には非常に面白かったです。

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