「永遠のマリア・カラス」
オペラにハマりましょう!
相変わらずTSUTAYA100選から何か見ようかとTSUTAYA祐天寺店の100選コーナーをウロウロしていましたが(ま、一応お約束の宣伝です)、今日は100選の中でピンとくるものが無くこれにしました。
いやぁー、いろいろな意味で正解でした。
カラス本人の歌声が使われているという意味でオペラ好きは勿論楽しめると思いますが、カラスを演じるファニー・アルダンの表現力が素晴らしく鬼気迫り本当にカラスなのではないか、と思うほどでした。
私にとっては、終始、誰にも感情移入せず客観的に見れる映画でした。彼女ほどの天才となると周囲も大変だろうな、という思い、いつもリスクを背負うプロデューサーの苦労、自らをバンパイア(自分は何もせず、見たものや聞いたものを記事にしている、吸血鬼なのよ!と。この表現好きです)と称する年配女性のジャーナリストなど、ショウビジネスのカラクリみたいなものを感じながら見ていました。
言いたいことは山ほどある映画ですが、会話のやり取りでいいシーンがたくさんありました。カラスが稽古中に、プロデューサーのラリーに何かと気に入らないことがあったようで文句を言うシーンがあります。「そう、神経質になるなよ」と言うラリーに対してカラスは、「神経質なんじゃない、私は怖いのよ!」と真っ直ぐな言い方をします。「怖い」となかなか正直に言える人、また言える状況ってそうそう無いかもしれません、カラスって勇気のある人なんですね。やっぱり、天才です。
また、年配のジャーナリストのサラがカラスの欲の無さにうんざりして、カラスに言う「私がカラスになれるのなら、地獄にだって落ちるわ」というセリフがあります。これは、先ほどの自らをバンパイアと揶揄するジャーナリストとしての性(サガ)とカラスの才能への畏敬と嫉妬が見事に調和した表現でこれもまたお気に入りのセリフのひとつです。
とにかく、ますますオペラにハマりそうです。「カルメン」か「椿姫」の公演予定が無いか早速チェックしなくては!
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